近年、CanonのミラーレスカメラであるEOS RシリーズやCINEMA EOSで動画撮影を行う人が場増えている。特に本格的な動画撮影においてはLog撮影を行う者も多い。
はじめに:なぜ今 Canon Log が重要なのか
映像制作の現場では、カメラの性能が飛躍的に向上し、誰でも高画質な映像を撮影できる時代になった。しかし、単に高解像度で撮るだけでは「映画のような質感」や「深みのある階調」は得られない。 そこで重要になるのが Log(ログ)撮影 であり、Canon の Log システムである Canon Log(C‑Log) は、映像制作者にとって欠かせない存在となっている。
Canon Log は、センサーが捉えた情報をできるだけ多く保持し、編集時に自由度の高い色補正(カラーグレーディング)を可能にするためのガンマカーブだ。 特に Canon Log 1 / 2 / 3 の3種類は、それぞれ異なる特性を持ち、用途によって使い分けることで最大の効果を発揮する。
本記事では、Canon Log の特徴、露出方法、LUT、そして対応カメラを体系的に整理し、 「Canon Log を使いこなしたいすべての映像制作者」 に向けて、実践的な知識をまとめる。
第1章:Canon Logとは何か
第2章:Canon Log 1 / 2 / 3 の違い
第3章:Canon Log の露出方法(実践ガイド)
第4章:Canon Log の LUT(Look-Up Table)活用法
第5章:Canon Log 対応カメラ一覧(2026年2月現在)
第6章:用途別・最適な Canon Log の選び方
第7章:まとめ──Canon Log は「使い分け」がすべて
第1章:Canon Logとは何か
■ Log撮影の基本思想
Log撮影とは、センサーが捉えた明暗情報をできるだけ広いダイナミックレンジで記録するための方式である。 通常のRec.709では、明るい部分は白飛びし、暗い部分は黒つぶれしやすい。 しかし Log は、階調を圧縮して記録することで、後の編集で自由に色を作り込める。
Canon Log の特徴は以下の通り。
- ハイライトの粘りが強い
- 肌の階調が美しい
- Canonらしい自然な色再現を維持しやすい
- Log2 / Log3 は映画制作レベルのDRを確保
Canon Log は、Cinema EOS シリーズで培われた技術を EOS R シリーズにも展開し、 現在では Canon の映像制作ワークフローの中心となっている。
第2章:Canon Log 1 / 2 / 3 の違い
Canon Log は3種類あり、それぞれ用途が異なる。
■ Canon Log(初代)
特徴
- 最も扱いやすい
- 暗部ノイズが少ない
- 8bitでも破綻しにくい
- ハイライト耐性は Log3 より弱い
向いている用途
- YouTube
- 料理・生活
- 企業VP
- 編集時間を短くしたい場合
推奨露出
+1EV(1段明るめ)
■ Canon Log 3
特徴
- 現行の標準 Log
- ハイライト耐性が高い
- Log1 より DR が広い
- Log2 より扱いやすい
- 10bit 撮影前提で最もバランスが良い
向いている用途
- ドキュメンタリー
- 企業VP
- ショートフィルム
- 旅動画
推奨露出
+1.3〜1.7EV
■ Canon Log 2
特徴
- Canon Log 系で最大のダイナミックレンジ
- 暗部ノイズが最も出やすい
- グレーディング必須
- Cinema EOS のための Log
向いている用途
- 映画
- CM
- HDR制作
推奨露出
+1.7〜2EV
第3章:Canon Log の露出方法(実践ガイド)
Canon Log を使いこなすうえで最も重要なのが「露出」だ。 Log は通常のピクチャースタイルとは異なり、暗部が弱く、ハイライトが強い という特性を持つ。 そのため、一般的な「適正露出」よりも 明るめに撮る(ETTR:Expose To The Right) ことが基本となる。
■ 3-1:Log 露出の基本原則
Log の露出は、次の3つを押さえておけば迷わない。
- 暗く撮るとノイズが増える
- ハイライトは粘るので多少のオーバーは許容される
- Log の種類ごとに最適な露出が異なる
Canon Log 1 / 3 / 2 の順に、必要な露出補正量が増えていく。
■ 3-2:Log の種類別・推奨露出
● Canon Log(初代)
- 推奨:+1.0EV
- 暗部ノイズが少なく扱いやすい
- 白飛びしやすいので +2EV は危険
● Canon Log 3
- 推奨:+1.3〜1.7EV
- 暗部ノイズが出やすい
- ハイライト耐性が高いので明るめが安全
● Canon Log 2
- 推奨:+1.7〜2.0EV
- 最大ダイナミックレンジ
- 暗部が非常に弱いので露出不足は致命的
■ 3-3:波形モニター(WFM)での露出基準
| Log | 肌の明るさ(IRE) | 白(紙) | 中間グレー |
|---|---|---|---|
| Log1 | 55–60 | 80–85 | 32 |
| Log3 | 60–65 | 85–90 | 35 |
| Log2 | 65–70 | 90–95 | 38 |
肌の明るさを基準に露出を決めると、最も安定した結果が得られる。
■ 3-4:ゼブラ設定の目安
| Log | 肌用ゼブラ | 白飛び警告 |
|---|---|---|
| Log1 | 70% | 95% |
| Log3 | 75% | 95% |
| Log2 | 80% | 95% |
肌にゼブラがうっすら出る程度が適正。
■ 3-5:シーン別・実践露出例
● 明るい室内
- Log1:+1EV
- Log3:+1.3EV
- Log2:+1.7EV
● 料理撮影(自然光)
- Log1:+1EV
- 色の再現性が高い
● 夜景・暗所
- Log3:+1.3EV
- Log2 はノイズが増えるため非推奨
第4章:Canon Log の LUT(Look-Up Table)活用法
Log 撮影のもう一つの要となるのが LUT だ。 LUT は「色の変換表」であり、Log のフラットな映像を見やすく、または映画的に変換するために使われる。
Canon Log 3 を中心に、実践的な LUT の使い方を整理する。
■ 4-1:LUT の種類
● ① テクニカル LUT(Log → Rec.709)
- Canon 公式の標準変換 LUT
- 色が正確で破綻しにくい
- 編集の出発点として最適
● ② クリエイティブ LUT(映画風)
- Neutral / Soft / Film など
- 肌の階調やコントラストを映画的に調整
- ショートフィルムに向く
● ③ モニタリング LUT(撮影時)
- カメラの View Assist 用
- 撮影時の露出判断をしやすくする
■ 4-2:Canon Log 3 用公式LUTについて
● Canon 公式 BT.709(標準)
- 自然な色
- 企業VP、料理、生活に最適
● Canon Cinema Neutral
- 肌が綺麗
- ドキュメンタリー向け
● Canon Cinema Soft
- 優しいトーン
- 夜景や暗所に向く
● Canon Cinema Film
- 映画的な深み
- ショートフィルム、CM向け
第5章:Canon Log 対応カメラ一覧(2026年2月現在)
Canon Log は、Cinema EOS から始まり、EOS R シリーズ、業務用ビデオカメラへと広がっていった。 ここではCinema EOSおよび EOS Rシリーズの Canon Log 1 / 2 / 3 の対応機種を紹介する。
■ 5-1:Cinema EOS(映画制作向け)
Canon Log2 / Log3
- C70 (2020年11月発売)
- C400 (2024年9月発売)
- C80 (2024年11月発売)
- C50 (2025年11月発売)
Canon Log / Log2 / Log3
- C300 Mark II (2015年9月発売, EFマウント)
- C700 (2016年12月発売, EFマウント)
- C700 FF (2018年7月発売, EFマウント)
- C500 Mark II (2019年12月発売, EFマウント)
- C300 Mark III (2020年6月発売, EFマウント)
Canon Log3
- R5C (2022年3月発売)
Canon Log / Log3
- C200 / C200B (2017年7月発売, EFマウント)
Canon Log
- C300 (2012年1月発売, EFマウント)
- C500 (2012年10月発売, EFマウント)
- C100 (2012年11月発売, EFマウント)
- EOS-1D C (2012年12月発売, EFマウント)
- C100 Mark II (2014年12月発売, EFマウント)
■ 5-2:EOS R シリーズ(ミラーレス)
Canon Log2 / Log3
- R5 Mark II (2024年8月発売)
- R1 (2024年11月発売)
- R6 Mark III (2025年11月発売)
Canon Log3
- R3 (2021年11月発売)
- R7 (2022年6月発売)
- R6 Mark II (2022年12月発売)
- R8 (2023年4月発売)
- R50V (2025年5月発売)
Canon Log / Log3
- R5 (2020年7月発売)
- R6 (2020年8月発売)
Canon Log
- EOS R (2018年10月発売)
Canon Log 非対応
- RP (2019年3月発売)
- R10 (2022年7月発売)
- R50 (2023年3月発売)
- R100 (2023年6月発売)
第6章:用途別・最適な Canon Log の選び方
Canon Log は「どれが最も優れている」というものではなく、 用途に応じて最適な Log が異なる。
以下に、目的別の最適解をまとめる。
■ 6-1:YouTube / SNS
- Canon Log(初代)
- 理由:扱いやすく破綻しにくい
■ 6-2:高品質 YouTube / ドキュメンタリー
- Canon Log 3
- 理由:DR と扱いやすさのバランス
■ 6-3:映画 / CM / HDR
- Canon Log 2
- 理由:最大ダイナミックレンジ
第7章:まとめ──Canon Log は「使い分け」がすべて
Canon Log は、単なるガンマカーブではなく、 映像制作の自由度を最大化するためのツール だ。
- Log1:扱いやすい
- Log3:現代の標準
- Log2:映画など時間をかけてハイクオリティを目指す
この記事はMicrosoft Copilotにより草稿を作成し、内容を整えました。

